すべてが思い出になる前に






イヌカイスポーツを友理奈が後にする30分前



薬学部4年生の実習のアシスタントをしていた涼太は、実習が終わり次第、教室の隣に併設された倉庫へ器具類の片付けに取り掛かっていた。



「宮﨑先生‼︎」


「実験のレポートなんですが、どうしたら高評価をとれますか?具体的に考察の書き方のコツとかありますか?」



女子学生に囲まれ質問を受ける事に。



「レポートは、目的・方法・結果・考察という感じで書いて。目的は実習書に書いてあることを簡潔に、結果は実験から得られた事実だけを図や表、文章で書く。
考察は目的とする結果であったのか違ったのか。違っていればなぜそのような結果になってしまったのか。結果と考察が対峙するように」



涼太は女子学生の質問を一つ一つ丁寧に答えていた。