そばに行って体を揺さぶる。
「おい、おい。」

全く起きる気配がない。


なんだコイツ?
どんだけ補習やりたくねえんだよ。

顔だけでも覚えて帰ろうとして
顔にかかってた髪を払った。

あ、この顔。

見覚えがあった。


数時間前の昼休み。
職員室の前で動かないでただじっと中を見つめてた女子生徒。

変なやつだなって思いながら
声かけたんだよなー。

「お前、かわいいじゃん。」

気づいたら俺は 彼女の頬に手を当てて


彼女に



キスをしていた―――――――