2人だけの補習授業。

「お願いってなんだ?」

条件によって乗るか乗らないかを決める。


「ん〜どうしよっかなぁ…
あ!じゃあ!次の日曜、私とデートして!」


コイツ……。
俺の弱み握った瞬間、態度変えやがって。


今まではそこらへんの女子みたいに
男に媚びるような感じだったのに

今はもう俺で遊んでるかのよう。


でも、それもなんか悪くないなんて
思ってる自分もいるんだよな。


「フッ…わかった。やってやる。」

日曜か。
この日に俺が超最低人間って
知らしめてやればコイツだって…。

「やったーやったー!!」

無邪気に喜んでるのを見ると
多少申し訳ない気もする。

まあ、しょうがねえよな。

その日は具体的なデート(?)の内容を
きめてからお開きにした。

俺はまだ知らなかったんだ、


万梨花の抱える闇が


あれほどにも大きかったなんて……。