気がつけばいつも隣にアイツは居た。

高校に入ってすぐ仲良くなった隣の席の安倍の中学からの友達だというアイツの第一印象は、“無愛想な奴”で。

その無愛想なアイツは外見がそうなだけで、実際はよく喋るし意外に思いやりのあるいい奴だと仲良くなってすぐに知った。

音楽の話や好きな漫画の話と何かと気の合うあたし達は、自然に二人でいる事も増えたし二年になってクラスが離れても変わらずにつるんでた。

そんなアイツを好きだと知ったのは、あの雨の日で。
だからってどうする事も出来なかった。


それは、あたしとアイツのこの関係のせい。