隣の席。


でもこんな人学校にいたっけ…??


先輩かな??


まあ、どうでもいいや…。
早いとこ起こして帰らないと私も下校時刻に間に合わなくなってしまう。


「あのっ!!!!起きてくださいっ!!」


私はさっきよりも大きな声を出す。


すると男の子の体はビクッと動き目をパチっと開けた。

起きる時の反応が弟みたいだ…。

ちなみに私の弟はまだ2歳だけど…。


ちょっと可愛い……かも?
ってないない!!

相手は私がまさに苦手な感じの人だもん。

てか起きたんだし帰ろう!!そうしよう!!


私は男の子に背を向けてスタスタと歩き出す。