隣の席。




ふう〜。

よ、よし。


「あ、あの〜…、もうすぐ下校時刻になるんで起きた方がいいですよ〜…」



恐る恐る起こしてみるものの反応なし。


な、なにぃ〜。
なんで起きてくれないんだよ〜。


もう少し近づくことにしよう…。


近くでみた男の子の顔はさっきよりもハッキリとみえた。


すっごく綺麗な顔…。

吸い込まれそうなほど綺麗な顔立ちだった。

男の子の顔を綺麗と思ったのは生まれて初めてだった。