私はビビリなくせに確かめずにはいられないめんどくさい性格だ。
ちょっとだけなら大丈夫……だよね。
だって気になるし……!!
いやでも、怖い……
でもでも、もし生徒だったらあと10分くらいで帰らないと最終下校時刻になってしまう。
もしみつかったら生徒指導の先生に怒られてしまうはず…。
「よ、よし……」
私は意を決して桜の木に近づく。
ドクンドクン。
幽霊かもしれないという考えはまだ頭から離れず心臓が波打つ。
そろりそろりと近寄っていく。
そこには……
スウスウと気持ちよさそうに眠っている男の子がいた。

