隣の席。




「佐野くんじゃなくて真琴でいいから」




呼び捨て‥‥?!
恥ずかしすぎるよ‥っ



「‥‥真琴くん。って呼ばせてもらうね」



「‥おう」



こうして私と真琴くんの隣の席の生活がはじまった。



私、男の子苦手だけど、なんか真琴くんは他の人と違う気がした。



私を変えてくれるような‥そんな感じ。



私はそのとき心の中に少し生まれた感情には気づきもしなかった。