つぎの日。
教室でいつも通り凛ちゃんと他愛のない話を交わしていた。
ガラガラー
教室のドアが開いた瞬間、騒がしかった教室が一斉に静まりかえった。
ん??どうしたんだ??
ドアを背にしていた私は何が起きたかわからなかった。
凛ちゃんもドアに釘付けだった。
私はゆっくりと後ろを振り返りドアの方へ体を向ける。
……っ!!!!!
そこには昨日中庭にいた男の子がいたのだ。
えっ?!なんでここに……っ?!
私はびっくりして開いた口が塞がらない。
男の子は気のせいか私の方に近づいてくる。
な、なにっ。
昨日手振り払ったから怒ってるのかな?!
ど、どうしよう……っ。
私は怖くて顔を下に向ける。

