調子に乗った俺はなんか面白くなって大北に顔を近づけると、



「ばあか」



と囁いた。

驚いた彼女がバッと目を見開いて、



「なっ、」



予想以上に近かった俺との距離に固まっていた。




……俺も近いと思う。

自分からやったくせに、めちゃくちゃ恥ずかしい。




余りの近さにお互いに固まっていると、



「おーい、そこの2人、いちゃこらしないで。

ホームルーム始めんぞ」



担任に声をかけられてしまった。