「そこまでストレートに言うなよ。
やっぱ引かれるよなー」
えっ、口に出して喋ってたのか!
気づかなかった。
「喋ってたよ。
そういう意味では、大北は普通に接してくれるよね」
「いや接するも何も、趣味で人を見下してたりするのは普通にだめでしょ。
そういうのは他の人も分かってくれると思うんだけどなー。
あと図書委員としては、利用者が増える分嬉しいしね。
そこまで気になりはしないよ」
そのフっちゃった子もきっと若気の至りだよ、と言うと
「恥ずかしいから、この話はもう終わり!」
と笑いながらまた頭を撫でられた。

