ー3年前

ケイン『由梨知ってるか?オーサーが負けて1区と2区のボスが変わったらしいぞ?』

『え、オーサーが?』

ケイン『なんでもそいつ14なんだと。こっちに来るのも時間の問題かもな。』

『……冗談でしょ?』

由梨は半笑いしながらケインの背中を叩く。

ここは序列が激しい。

力が上のものがボスとなり、その地域をまとめあげる。

私が管理しているのは小さな3区

ほとんどが顔見知りなため、他の地区よりも結束が強いのが魅力である。

以前オーサーも私の区を統合しようと、勝負をしかけてきたが、追い返して差し上げた。

それからというもの 3区は平和なのである。

私自身は自分の地区を広げようとは思わないし、野望もない。

ただ自分の仲間が生きていればそれでいいのだ。

しかしその明くる日だった。

ケインの言ったことが現実となったのは、