無くしたもの

アッシュside

由梨の身体が力なくだらんと落ちた。

久しぶりに見た由梨の本当の姿。

ブランカは由梨の身体を月龍に預ける。

ブランカ『パパディノ ユーリには触れないでくださいね。』

それだけ言ってこっちに来る。

ブランカ『ユーリを返して欲しいかい?アッシュ。』

アッシュ『当たり前だ。テメェにはやらない。』

ブランカ『1発当てられたら 返してやろう。』

俺はすぐに殴り掛かる。

ブランカ『お前の一撃は重さが足りない。練習しろと言っただろ?』

俺の攻撃は全く当たらないのに

ブランカの攻撃は俺にあたる、

ードンッ

『カハッッッ』

呼吸が出来なくなる。

ブランカ『手加減していなければ、心臓が潰れているぞ。』

『グッッ』

ブランカ『ユーリは俺のこの世でたった3つの大切なものだからな。俺が預かっておこう。』

ブランカはそのまま

由梨を抱えて行ってしまった。