無くしたもの

私がアッシュの元へ連れていかれた時既に取引とやらは成立していたようだった。

アッシュ『……由梨!?テメェ、由梨を離せ!!』

ディノ『ユーリ?あの、ユーリか!』

ブランカ『すいませんパパディノ。この娘は私が預かります。』

月龍『行きましょう』

私はブランカに拘束されたまま 連れていかれる。

抵抗を試みても、この筋肉バカには叶わない。

アッシュ『ちょっと待てよブランカ!由梨を返せ!!』

アッシュの声にみんな振り向く。

私はボーッとその光景を見ていた。

ブランカとディノが何かを言い合って、私は髪の長い男の手にわたる、

しかし、ブランカ以外の拘束など容易い。

私が暴れたのを見て、

私の首筋に、ブランカの手刀が炸裂し、

私は意識を手放したのだった。