すれ違う思い

「君は、歌姫だった。僕、専属のね?歌姫であり、恋人だったんだ」

そんな話、すぐに入ってくるはずはない。

そう思ってたのに、まるで知ってるかのように受け入れてしまう。

「けど、君は殺された。僕はその犯人を現在、探す。」

「え?」

「生徒会のやつらは君のことちゃんと知ってるし、何より…」

そう言って私の手を軽く握る。

先輩の目に、ひどくひかれた。

「僕はもう…君を死なせたりしない。僕は…以前も、いまも、君を愛している」

こんなことを言われたことは今までなかった。

愛しているなんて重いと、若干引いていたのに、こんな素晴らしい言葉だったなんてと思った。

「先輩の…前世は…」

「前はタイムと言う名だったけど、今は赤羽根土岐だよ。…先輩はやめて、土岐って呼ぶように」

タイム………これも…知ってる。

どこでだったか…なんで思い出せないんだろう。

「何考えてるの?」

私をふわっと抱きしめてそう言う

「い、いえ…あの…赤羽根「土岐。」

すぐに呼び方を訂正される。

土岐なんて呼べないよ。

「で、でもやっぱり…信じられません…。」

「なんで?…じゃあこういうのは?」

そう言って先輩は続けた。