ベ・ス・ト・フ・レ・ン・ド/ショ・ウ


消えたヒトと動物は、数ヵ月で太陽の元に戻ってきた。

所詮僕らは、影では生きられないから。


美しい街は美しかったけど。

綺麗なそこが作られた場所であることが僕にはわかる。


現在世界の中心地はアフリカ南部そしてここアジア諸国、特に東アジアだ。

チャイナ、コリア、ジャパン。

この三国は協定を組ヨーロッパ欧米諸国の衰退を窺わせるほどの発展を見せた。

東アジア間での国境はほとんどなくなり、海底トンネルが作られ
地下鉄並みに飛行機が飛ぶ。

世界一の友好国家。


で、結局僕が何を言いたいのかというと。

世界には貧しい国があるということだ。

気温が低い山岳部の国なんかは工場だらけだった上に人口が多かった。

つまり伝染病なんかが大流行して。

惨状だった。


自国を守るのに精一杯で力のない国から倒れていく。

毎日のように万単位のヒトが死ぬ。


それはでも機械の中の数値で、僕の心に響かない。

何が響くかと言われれば、それも困るけど。


今現在浄化が進んでるみたいだけど、それはヒトの救助ではなく国の救助だ。

滅びた国は再生するけど、死んだヒトは生き返らない。


人類全員が死んだらロボットになれる世界は、まだ遠い未来にあるのだろう。

次のショウは、いつ生まれるのかな。