「キョウハオソイ?オベントウハ?」
お弁当は自販機で買うつもりだったし、そうは遅くならないはずだったから、僕はううん、とショウに首を横に振って答える。
「ワカッタ、パーティージュンビ、ガンバルネ!」
ああ、そういえば。
今日5月7日は僕の14才の誕生日だ。
ショウと先生とアルゴンがパーティーの準備をしてくれている。
あ、ちなみにアルゴンはナマケモノだ。
何をしても反応しないけど、何故か歯磨き粉に反応する。
あの歯医者さんにあるフッ素という奴だ。
なんでだろう。
僕はアパートを出て、白い道を歩き出した。


