そんなお父さんが大好きだった。 しかもどことなく、性格とか顔とか、湊に似てた。 だから初めて湊を見た時、お父さんみたいって思っていた。 「あのね糸乃。よく聞いて」 「うん…」 「勇吾さんはまだ死んでる訳じゃない。でも、ひどい事故にあって、今、意識を取り戻さない状況なの…」 「お父さんはどこにいるの?!?!」 「…地元の総合病院…広島よ。」