「いや…これはっっ…!」

「カワイイ子には旅をさせよって言うでしょ?イイじゃんこれぐらい」

「あなた…部外者のくせにっ」

「部外者じゃないよ?将来の息子…じゃないけど、糸乃の旦那だから」


首と肩に置かれた手は、妙に大きくて。
あぁ…男の子だ。

なんでこんなとこでドキドキしてるの?


小さく舌を出して、お母様に歯向かう湊はかっこよかった。
いつもお母様が1番だったから、なんにもできなかったのに。


湊が


宣戦布告をして、そこから浦辺家はどんどん崩壊していくの。


そんな夢を、その夜見た。