コンコン、 突然扉の外から小さな音が鳴った。 やばい、お母様かおばあ様だ。 「は、はいっどうぞ」 「お前もとうとう許嫁とかそーゆー歳になったんだなぁ〜」 「は!お兄ちゃん?!」 私にはお兄ちゃんがいる。 今は大学一年生。去年の文化祭で、お兄ちゃんを見に行くために行ったのに大変なことになっちゃって、蒼空先輩が助けてくれた。