もうやだ〜。
できるだけお嬢様っぽい服を選ぶ。ふわふわのフレアスカートに、ブラウスにリボン。
髪にはおしゃれなバレッタをつける。


鏡で確認する。
よし、偽の私を作るの上手くなったな。


「失礼します」


ガラリと引き扉を開けた瞬間、私は口を開けたまま呆然と立ち尽くした。