豪華な家が見えてくる。周りは普通の閑静な住宅街。それに、ひとつだけお城みたいに大きい家が見えてきた。


「ただいまー!!」

「おかえりなさい糸乃。ごめんね、遅くなるっていったけどなくなったのよ」

「あ…そうなの。着替えてくるね」


うわあー、なんでお母様いるの。
今日はパソコンで動画見てマンガ見ようと思ったのに。また勉強?お嬢様も疲れる。


「糸乃、今日は合わせたい人がいてね?背が高くて凄いカッコイイ子なのよ」

「へぇ、」

「今家に来てるの。少しあってくれないかしら?」

「んー…ちょっとぐらいならいいよ」

「良かった。じゃあ、二階の面会室で待っているから。着替えたらいらっしゃい。」


はあ、ますますめんどくさい。
面会?お見合い?だまれ!ほんと!めんどくさっ!