「うん…ばいばい」

「頑張ってね!」


下駄箱に行くため、階段を降りる。
浦辺…湊…。
なにあの人。ほんとナゾに包まれてる。


わ、あれ、蒼空先輩。
下駄箱でボール磨き?してる。なんでボール磨きなんてしてるんだろ…いつもやってるのに。


「蒼空…先輩?」

「あ、糸乃!なんかごめんね?こんなかっこ悪いとこ見せちゃって」

「全然!…なにしたんですか?」

「なにしたってゆーか…なんか、俺のプレーがダメすぎて…ちょっと頭冷やせって言われちゃって」

「大丈夫ですよっ!私は蒼空先輩のプレー好きです!」

「ありがと。めっちゃ嬉しいよ。じゃあね」

「はいっ!!がんばってください!!」


やっぱりかっこいいかも。
そんな目で見たことないって言ってたけど、無意識にそう思ってたのかもしれない。