葵はそのまま心優を抱き上げ自分がベッドに座り、またがるように心優を乗せ、背中をトントンと安心させるようにする。


心優は葵にぎゅっと抱きつき離そうとしない。



葵は亮に点滴を持ってきてもらうよう心優に分からないように口パクで頼んだ。


亮はすぐに持ってきてくれ、心優の見えない場所に点滴を置く。


心優はまだ泣き止むことはないが全身の力が抜けているのか、全体重を葵の胸に預けた。


葵 「心優ちゃん、疲れちゃったね。ちょっと寝ようか。」


心優 「グスッ寝ない。怖いから寝たくない。」


葵 「先生ここにいてあげる。心優ちゃんが起きるまで、ここにいるからちょっと眠ろう?」


心優 「絶対どこにも行かない?心優が起きるまで手握っててくれる?」


葵 「うん。手握ってるよ。」


葵は心優をベッドに寝かせた。


心優 「んぅ。い、たい。グスッ」


葵 「痛いね。点滴で痛み止め入れる?そしたら楽になるよ。」


葵は心優が眠りについてから発作止めの点滴をするつもりだったが、心優が体の痛みを訴えたため今入れようと思った。