青空の下で

葵 「よし、ついた」


心優をベッドに降ろそうとする。

が…葵にしがみついて降りようとしない心優。


葵 「ははっ、ほら、頑張るよっ

誰かいるー?」


と声をかけると、


看 「はいー」


葵 「あ、ごめんけどさ、吸入器持ってきてもらえないかな?

こんな感じだから、、、」


苦笑いな葵は看護師に頼む。


看 「あ、分かりました」


看護師も若干苦笑い。

そりゃそうだ。

絶対離さない勢いで葵の白衣を握っているんだから。

しかもそれが、大学生というもはや大人。



看護師が持ってきた吸入をセットし、

心優を反対に向かせようとするが、

葵の胸に顔を埋めてしまっている心優。



葵 「おーい、心優?ご褒美いらないの?」


心優 「……やっぱ、やりたくない…

けど、ご褒美欲しい…」


葵 「んふっ、やっぱやだじゃないでしょ?
ほら、頑張るよ」


そう言って少し強引に心優を反対に向かせた。


心優はまだ始まっていない吸入を前に

すでに涙目。


そんな心優を後ろから抱き抱えるようにして

吸入器を口元に持っていく。



葵 「よし、始めるよー?

ちゃんとお口でスーハースーハーだよ?」


そういって、スイッチを入れた。


心優 「ゲホッゴホッゴホゴホッ」


心優は首を左右に降り出した。


葵 「心優じっとしな?ほら、薬しっかり口で吸わないとー」


葵は心優の頭を抑える。


心優は鼻呼吸をするので、

軽く鼻を抑える。



心優はポロポロと涙を流し始めた。