葵 「心優ちゃん、先生、心優ちゃんのこと守りたい。

心優ちゃんのここ(心)の中にいつも先生がいられるような、心優ちゃんを支えられるような、
そんな存在になりたい。

心優ちゃんが辛い時はそばにいる。

心優ちゃんが悲しい時は先生の前で泣いて欲しい。

心優ちゃんが嬉しい時は一緒に喜びを分かち合いたいし、

心優ちゃんが楽しい時は一緒に笑いたい。

心優ちゃんがここに溜めてる怖いって怯えてる心、先生に半分背負わせて欲しい。

心優ちゃん、1人で我慢しなくていいんだよ?

1人で全部どうにかしようとしなくていい。

頼っていいんだよ?心優ちゃん。





好きだよ、心優。」


心優は驚いたような顔をしながらも、

涙が溢れる。


嬉しくて、嬉しくて、これは嬉し涙。

葵のことがずっと気になっていた心優。

いつも優しく接してくれる葵。

たくさん話しかけてくれる葵。

甘え方を教えてくれた葵。

心優にとってはかけがえのない存在になっていることは確かだった。

でも、それが好きって気持ちだったことに気づいたのはほんの少し前のこと。



心優は葵にぎゅっと抱きつく。

葵もそれに答えるように、強く抱きしめる。