青空の下で

雲ひとつない青空の下、


気持ちのいい風にあたりながら、


心優は嬉しそうに空を見上げる。


葵も心優の隣で伸びをし、深呼吸をする。


葵 「気持ちいね、心優ちゃん。

どう?久しぶりのお外は?」


心優 「うん」


亮 「あ、葵と心優ちゃんじゃん!」


葵 「おう、今日はちょっと気分転換してるの。
ね?心優ちゃん」


にこっと微笑む心優。


亮 「いい顔してるじゃん、心優ちゃん。」


葵 「ああ、なんか、ちょっとホッとしてる。」


亮 「そうだな。一安心だな。」


葵 「でも、まだ油断できないから」


亮 「うん、でもひとつ前進できたから、よかったじゃん。


心優ちゃん、外気持ちいねー」


そう言い心優に話しかける。


心優は葵の白衣を掴みながらも、

うんと頷く。



亮 「葵、心優ちゃんの抜糸、今日にでもしようと思うんだけど、、、」

葵 「あ、そうだな。亮の診察室行った方がいいか?」

亮 「いや、病室いくから待ってて」


葵 「ん、分かった」


心優に聞こえないように話をした亮は

去っていった。