プルルルルッ

葵 「はい。」

看護師 「葵先生、心優ちゃんが目を覚ましたのですが、パニック状態で暴れてます。直ぐに来てください。」


葵 「分かった。すぐ行く!」


亮 「心優ちゃん?」


葵 「うん。パニック状態で暴れてるらしい。精神安定剤持ってきてもらっていいか?」


亮 「了解!」



葵は急いで心優の元へ走った。


ガラガラッ

扉を開けると肩で息をしながら、必死で看護師に向かって枕やら布団やらを投げつけている心優ちゃんがいた。


点滴も抜き、抜いた手からは血が流れ、全身痛みがあるはずなのに、それでも抵抗し続ける心優。



心優 「はぁはぁはぁはぁ、いやーーー、殺さないで!やめて!お願い!はぁはぁはぁはぁ。」


葵 「心優ちゃん!大丈夫だよ!もう怖くないよ!葵先生だよ?わかるかな?」


そういいながら暴れる心優を抱き抱える。
それでもイヤイヤと暴れる心優。


ガラガラッ

亮 「葵っ!薬持ってきたぞ!」


葵 「心優ちゃん、落ち着くためにお薬入れるね。注射だからチクっとするけど我慢だよ。」


葵が心優ちゃんを抱きしめ、亮が注射を打った。