それから呼び出しも無く、目が覚めたのは4時前。


心優がぐっすりと眠っていることを確認し、

一度医局に戻る。



亮 「あ、葵。心優ちゃんどう?」


葵 「お疲れ。2時まで起きてたけど、睡眠薬使って今はぐっすり眠ってる。」


伸びをしながら言う。


亮 「葵、仮眠とったか?」



葵 「ん?とったとった。」



亮 「ソファーでだろ?それじゃあ寝た気にならないだろ。簡易ベッド借りたら?」



葵 「そう、ちょっと寝たんだけど、余計疲れちゃった。ははっ。あー、そうしようかな。
起きるまでいるからって心優ちゃんと
約束したし。って言っても俺が言っただけなんだけどねー。」


笑いながらそういう葵。


亮 「急患今日はもうなさそうだな。もっかい寝てきなよ。心優ちゃん落ち着くまで帰る気ないんだろう?」


亮はすべてお見通し。


葵 「ははっ、うん、そのつもり。」


亮 「じゃあなおさら寝なきゃじゃん。俺はもう仮眠室で睡眠とったから。
ほら、あと1時間だけでも寝てきなよ。」



亮にそう言われたので、簡易ベッドを借りて心優ちゃんの隣で寝ることにした。