葵はそれから急患やら急変やらで呼び出され、気付いたらもう夜の19時になっていた。


今日は当直だから、とりあえずささっとご飯を食べようと、医局に戻る。



葵 「お疲れ。」


中島 「お疲れ様です。」


亮 「お疲れ。」



看 「葵先生、心優ちゃん夕飯全く食べてません。声かけても無反応で、どう接していいか分からないです。」


うつむきながら控えめにそう言う看護師。


葵 「そっか、ご飯食べてないのね。わかった。後で様子見に行ってくる。ありがとね。」


そういいカップ麺を食べ始める。


中島 「心優ちゃん、どんどん逆戻りしちゃってますね。」


葵 「うん、落ち着くまで、しばらく目離せらんないね。」



亮 「葵ならまた心開けるよ、心優ちゃんも。」


中島 「そうですよ!葵先生!だからそんな気落とさないでくださいよ!」


なんて励ましてくれる同期と後輩。


葵 「んふっ、ありがと。

じゃ、ちょっと心優ちゃんとこいるから、急変あったら連絡入れて。」



そういい、心優の病室に向かった。