青空の下で

葵 「心優ちゃん、ちょっと胸の音聞かせてもらってもいいかな?

さっき大きな発作だったでしょ?

だからちょっと聞かせて?」



心優は声には出さないが、嫌と言わんばかりに葵とは逆の方に向き、布団を頭まですっぽりかぶった。


葵はもう少し落ち着くまで止めとこうと思い、


葵 「また後にしよっか、ね?心優ちゃん。」


話しかけても無言のままの心優。


葵 「心優ちゃん、先生にお顔見せて?」


そう言うと葵は頭まですっぽりかぶっている心優の布団を顔が出るように下げた。


付けていたはずの酸素マスクが、心優の手によりとられ、握ってあった。


葵 「心優ちゃん、これはとらないで欲しいんだ。今、心優ちゃん酸素足りてないから。

嫌かもだけど、つけさせてね。ごめんね。」


そういい、心優の手から酸素マスクをとり、心優に付ける。


ただただ涙を流し続ける心優。




プルルルルッ

蒼 「はい。」

看 『葵先生、りっくんが発作起こして今亮先生が来てくださってるんですけど、なかなか治らなくて、来てもらえませんか?』


葵 「あ、そうなの?わかった。すぐ行くね。」


葵の担当患者のりっくんが発作を起こし治らないらしい。


葵 「心優ちゃん、先生、呼び出しされちゃったから、行かなきゃいけなくなっちゃった。

終わったらまたくるからね。」



心優から目を離すことが不安でしかたなかったが、りっくんのもとに行くことにした。