葵 「え、もういらない?まだ3口しか食べてないじゃん!もう少し頑張れない?」


心優 「…だって、食べれるだけでいいって…さっき言った…」

目に涙をためてそう言う心優。


葵 「んー、そうなんだけど、これだと点滴で栄養入れることになるけどいい?」



心優 「え、じゃあもう少し食べる!」


そう言うので葵はまた心優に食べさせる。
が、1口飲み込んだらそのまま吐いてしまった。


心優 「オェッ、グスッ、オェオェ」


葵は吐き続ける心優の口元にポケットに忍ばせてあったビニールを広げ、背中をさする。


さっき食べたものを全部出した心優は苦しそうに涙を流す。


葵 「苦しい思いさせちゃったね。ごめんね。
もう大丈夫そうかな?」



心優 「ん、もう大丈夫、、」


心優に口をゆすがせ、


葵 「美優ちゃん、食べたもの全部出しちゃったから栄養の点滴入れてもいいかな?」


と聞く。



心優 「…ん、いいよ。」


嫌そうにはしていたがいいと言ってくれた。



葵 「じゃあ点滴持ってくるから少し待っててね」

点滴を急いで取りに行き、心優の元に急いで戻った。


葵 「心優ちゃんお待たせ!じゃあ栄養の点滴するね。あと痛み止めの点滴と喘息の点滴も追加しとくからね。たくさん点滴あって邪魔かもだけど、抜いたらだめだよ?」


心優 「ん、」


それだけ返事をしてまた眠りについた心優に布団を掛け、葵は外来に向かった。