青空の下で

in 医局


中島 「葵先生、お疲れ様です。心優ちゃん寝ました?」


医局で亮と何やら話をしていた中島が葵が帰ってきたことに気づき声をかける。


葵 「お疲れ。心優ちゃん寝たよ。案外すぐに眠った。


亮 「そっか。葵、今日もう上がりだろ?」


葵 「そうなんだけど、心優ちゃん夜中に発作起こしそうで心配なんだよね。」


中島 「今日僕当直ですけど、さっきの心優ちゃん見てると、僕のことも怖がってたみたいなんで、ちょっと心配です。」


葵 「そうなんだよな。心優ちゃんここに来たばっかりの時に逆戻りしてる感じなんだよね」



亮 「葵にしか心許さずってやつか」



葵 「このまま朝までぐっすり眠ってくれるといんだけど、なんか発作起きる気がするんだよね」


中島 「葵先生の勘ですか?葵先生の勘はあたりますもんね。」

ははっと笑いながらそんなことを言ってくる中島。


亮 「体の痛みで起きるかもしれないしな。痛み止め眠気が強いものに変えるか?そしたらきっと朝まで起きないと思うけど。喘息の発作止めの点滴も一緒にしとけば大丈夫だと思うよ?」



葵 「あー、じゃあ、そうするわ。ちょっと点滴変えに言ってくる。」



ー心優を起こさないようにそっと病室に入り、点滴を交換し、そっと病室を出た。