青空の下で

葵は心優を抱いたまま診察室に向かった。


心優は小柄で、身長150cmあるかないか、体重40kgでとっても軽い。


ちゃんと食べてるのか心配になる。



葵 「心優ちゃん、診察室着いたよ。降りる?」


心優 「降りない、ダメ?」


そう下から見上げる心優がかわいすぎて、むしろ降りて欲しくないなんて思っている葵。


葵 「ダメじゃないよ。心優ちゃん抱っこ好きだね。」


心優 「うん、葵先生の心臓の音聞いてると落ち着くの。」

ニコッと微笑みながらそういう心優。


それから、トントンと背中を叩いていると寝息が聞こえてきた。


(寝たか。やっぱ疲れてるんだな。)


それから数分後、亮から電話があり、医局から一番近い個室に移れることになった。


亮からの電話の音でついさっき眠っていた心優が目を覚ました。


心優 「ん、ん。」


葵 「あ、起こしちゃったね、心優ちゃん。今から新しいお部屋に移動しようね。」


心優を抱え直し、病室に向かう。