葵に抱えられた心優は安心したのかうとうとし始めた。


トントンッガラガラ
中島 「葵先生、富坂さん部屋変わってくれることになりました。」


葵 「あ、ほんと?よかった。じゃあ先に富坂さんの荷物こっちに移そっか。心優ちゃんの荷物はそんなにないから」


亮 「俺も手伝うわ。」


葵 「その間、心優ちゃん俺の診察室連れて行っとくから富坂さんの移動終わったら連絡もらってもいい?」


亮 「わかった。」



葵 「心優ちゃん、寝ちゃった?」


亮 「いや、うとうとしてるけど起きてる。」


葵 「心優ちゃん、ちょっと先生の診察室で待ってようね。」


返事はなかったが、葵の服をぎゅっと握ったのがわかった。