青空の下で

亮 「落ち着いてきたね。葵じゃなくてごめんね。」


背中をさすってくれながらそういう亮に、


心優は首を横に振って答える。


亮 「もうすぐ葵も来てくれると思うからね」


そう言うと嬉しそうな表情を見せた心優。


ガラガラ

葵 「ごめん、遅くなった!!」


亮 「おっ、噂をすれば。

今だいぶ落ち着いてる。」


葵 「ありがと。

心優、すぐ来てあげられなくてごめんな。」


亮と場所を代わりながら心優の頭をくしゃっとする。



そういう葵に笑顔を見せた心優。


葵 「ちょっと熱計らせて?」


そう言って心優の脇に体温計を挟む。


ピピピッと音がなり見ると


葵 「うーん、少し下がったけどまだ高いね。」


心優 「ぎゅっして?」


葵 「うん、ちょっと先に聴診だけさせて?」


心優は目をうるうるさせながら葵を見つめる。



葵 「その目反則だよ…」


亮 「ははっ。心優ちゃん、かわいい」


葵 「はい、じゃあ、深呼吸して?」


素直に深呼吸を始めた心優。


雑音が消えていないので、心配な葵。


葵 「心優、今苦しい?」


心優 「……」


しばらくの沈黙の後、こくんと小さく頷く。


葵 「だよね。吸入しようか、心優。」


涙をいっぱいためてうるうるさせた瞳。


いやいやと首を横に降る。


涙がこぼれないようにきゅっと口を結んでいる。

葵 「頑張ろう?これ終わったらぎゅーしよ?」


心優 「ぎゅっしたい。」


葵 「うん、ぎゅーしような。」