ーガッシャーン!!
何かが割れる大きな音がして
驚いた心優は振り向いた。
その瞬間、全身黒尽くしの男性が刃物を持って走って心優の方に向かってきた。
心優は怖さのあまり逃げようと思っても逃げられず、その場に膝から崩れ落ちた。
男に腕を捕まれ刃物で腕を傷つけれ、足を傷つけられ、体中傷だらけになった。
心優は恐怖のほうが痛みより大きく、その時はただ血が流れるのを見ていた。
逃げなきゃ。逃げなきゃ。という意思にやっと体が反応してくれて、走って逃げることができた。
男は追ってくることはなかったが、あまりの恐怖でひたすら走り続けた。
しかし、喘息持ちの心優の体力はそう長くは保たず、喘息の発作を起こしそのまま倒れ、意識を失った。

