しばらく心優を抱きしめていると、
心優の震えも治まってきた。
葵 「喉の痛みはどう?」
心優 「ん、少し、痛くなくなったよ」
葵 「薬が効いたかな。
ちょっと診せて?あーん」
素直に口を開けてくれた心優。
葵 「うん、水泡は大分減ったね。
でもまだ痛いでしょ。」
心優は小さく頷く。
葵 「今日まで喉にお薬塗るの頑張ろう?
そしたら明日にはよくなると思うから。」
心優 「痛い、やー」
葵の胸に顔を埋める。
葵 「朝と昼と夜。ご飯食べたあと少し頑張ろう?
心優、体にまだ力入んない?」
心優 「少し、入る。けど、痛い」
葵 「少し入るようになったか、よかった。
まだ痛み取れないね。
もう少し日が経てば少しずつ楽になってくると思うから、頑張ろうね。」
そう言いながら背中をさする。
コンコンッガラガラ
看 「おはようございます。
心優ちゃんの朝ごはんです。」
葵 「ありがとう。心優、頑張ってご飯食べよ?」
心優 「食べたくない」
葵 「そんなこと言わないで?
管理栄養士さんが考えて心優が食べやすいように作ってくれたよ?
今日はポタージュみたいだよ?
ほら、見て?心優。」
葵はそう言いながら心優をベッドに座らせる。
葵 「ポタージュ好きでしょ?」
コクンと頷く心優をみて葵は微笑む。
葵はスプーンで掬い、心優の口元へ持っていく。
少しためらった様子は見られたものの
パクっと口に入れた。
葵 「美味しい?」
コクンと頷くもののまだ飲み込んではいない。
葵 「大丈夫。昨日より痛くないはずだから、飲み込んでごらん?」
そう言うと心優はためらいながらも飲み込んだ。
今回は吐き出すことなく飲み込めた。
葵 「偉い。まだ食べられそう?」
心優 「うん」
それから3分の1ほど食べた。
心優 「もう、ごちそうさま、する」
葵 「うん、よく食べたね。頑張った。」
頭をくしゃっとするとにこっと笑顔を見せた心優。
よかった、笑えたね。
そう心の中でつぶやいた葵。
葵 「よし、じゃあ、お薬頑張ろう」
そう言うと一気に悲しそうな表情になった心優。
葵 「大丈夫、昨日よりしみないと思うよ」

