その頃、心優は目を覚ましていた。
ICUにいたはずが、部屋が変わっている。
それがすごく怖くなった。
心優 「んっ、やぁヒッグヒッグはぁはぁ。」
病院だということも分からなくなり、パニック状態。
また痛いことされるかもしれないと思うと体が震え始めて止まらない。
心優 「はっ、はっ、はっ、はっ」
息ができなくて、涙が止まらない。
コンコンガラガラ
看護師が病室に入ってきたようだ。
看「…えっ、心優ちゃん!?」
まだ眠っているだろうと思っていたからかとても驚き焦った様子の看護師。
看 「心優ちゃん!落ち着いて!大丈夫だよ!
すぐ葵先生呼ぶね!」
看護師がすぐに葵に連絡したため、
慌てた様子の葵が病室に入ってきた。
葵 「心優ー!大丈夫だよー!
ゆっくり深呼吸してみようか。」
ベッドを起こし、呼吸がしやすいように体を起こす。
葵 「心優?葵だよ?わかるかな?」
心優 「はっ、はっ、あおっ、」
葵 「うん。葵だよ。
大丈夫だからゆっくり深呼吸してごらん?」
葵に合わせてゆっくり深呼吸をしてくれた心優。
大分呼吸が落ち着いてきて、
顔色も戻ってきた。
葵 「もう大丈夫だよ。びっくりしたね。」
心優 「うぅ…ヒッグ葵、ヒッグ、葵」
葵 「ごめんね。起きたらお部屋変わってたから怖かったんだよね。」
優しく頭を撫でながら声をかける。
心優 「ぎゅっだめ?」
葵 「ぎゅーする?いいよ?」
葵は心優を軽くぎゅっと抱いた。
葵 「まだ、震えてる。まだ怖い?」
心優 「心臓、ドキドキ、してる」
葵 「抱っこしよっか」
尿カテが取れないように注意しながら
心優を抱き上げる。
心優から伝わる体温が高いことから
まだ熱が下がってないことがわかる。

