青空の下で

心優 「やぁー!やらー!やらー!」


涙を流しながら叫ぶ心優。


葵 「心優!大丈夫だよー」


声をかけながら心優の背中をさする葵。


心優 「いやーあ!はぁはぁはぁはぁ。

やらー!はぁはぁはぁはぁ。」


全く聞こえてないのか、叫び続ける心優。


葵だということも分かっていないのか、


焦点があっていない。



葵 「亮、悪いんだけど、安定剤持ってきてもらっていい?」


亮 「うん、すぐ持ってくる!」



葵 「頼んだ!」


心優 「ヒッグはぁはぁケホケホんやーはぁはぁ」


葵 「心優、大丈夫だよー。大丈夫、大丈夫。」


亮 「持ってきた!」


葵 「ありがと。

心優、ちょっとチクっとするよー」


亮から安定剤を受け取り素早く心優に打つ。



少し時間が経つと落ち着いてきた心優。


涙をタラタラと流しながらはぁはぁと荒い呼吸をしている。


葵は心優の頭を撫でながら眠らせようとする。


薬も効いてきてゆっくりと目を閉じた心優。


苦しそうな寝息が聞こえ始めた。


葵は喘息の発作止めの点滴を入れる。


葵 「今から心優を個室に移そうと思うんだけど、手伝ってもらってもいい?」


亮 「うん、全然。」


みんなが寝静まっている真夜中にパニックを起こしたため、状態が安定してきた患者さんがみんな目を覚ましてしまったのだ。


看 「心優ちゃんの病室のベッド作ってきますね」


そう言って看護師は出て行き、


葵と亮は、移動の準備をする。