青空の下で


心優 「んー、おしっこ、漏れ、ちゃう」


葵 「ん、ちょっと見せてね。」


そう言ってズボンを脱がそうとする。


心優 「んー、いやぁー!」


そこに亮が検査結果を持って戻ってきた。


亮 「どうしたー?」


葵 「心優がおしっこしたいって」


亮 「んー?尿カテしてるから多少の尿意は仕方ないけど、、、」


葵 「そうなんだけどね、漏れそうって言うから」


亮 「ちょっとエコーお腹に当ててみるか?」


そう言って機械を持ってきてくれた。


亮 「心優ちゃんちょっと服まくるよー」


そう声をかけ、ズボンを下着ごと少し下げ


服をまくる。


心優 「ん、ん、トイレ、行きたい」


葵 「大丈夫だよ?心優。

ちょっと診るから待ってね。」


亮 「んー、少しバルーンで圧迫しすぎてるのかなー?」


葵 「心優、ちょっとズボン下げて診せてね」



そう言ってズボンと下着を下げる。


葵 「あ、これのせいかも?」


亮 「っぽいね。」


カテーテルがねじれていたようで、


うまく尿が出なかったらしい。


葵 「よし、これでどう?」


直してから、心優に尋ねる。


心優 「ん、大丈夫」


亮 「よかった。

葵これ、さっきの結果。」



葵 「んー、ちょっと酸素うまく回ってないね。」


亮 「うん、呼吸が浅いみたいだね。

体が痛いからかもしれないけど。」



葵 「熱も高いしな。

病室どうしようかな。」


亮 「ICUのほうが安心っちゃ安心だわな。」


葵 「そうだよなー。」


亮 「とりあえず熱が下がるまではICUで様子見るのがいいんじゃないか?」


葵 「そうだなー。そうするよ。」



心優 「あ、お、い」


葵 「んー?どうしたー?心優」


心優 「ぎゅっだめ?」


葵 「心優、体動かすと痛いよ?」


心優 「心優、汚い?」


葵 「え?」


心優 「心優、汚い。汚い。」


葵 「心優?大丈夫。

心優は汚くないよ?」


心優 「汚い。いらない子。」


葵 「心優、ごめん、痛かったらごめんな。」


そう言って抱き上げた。


心優 「ん、ん、汚い。

いらない子。」


葵 「心優はいらない子なんかじゃないよ。

大丈夫。汚くもない。」


心優 「グスッヒッグヒッグ」


葵 「我慢しなくていいよ?

いっぱい泣いていいよ?」


そう言うと葵の胸の中で泣き始めた。


大丈夫って声をかけながら


ぎゅっとしてあげると


だんだん落ち着いてくる。



葵はそのまま背中をさすってあげる。


心優は眠そうに目をトロンとさせていながら


寝ない。


葵 「心優?眠って大丈夫だよ?」


心優 「ん、」



それでも眠らない心優。


さっき中断したMRIをもう一度したいため、


睡眠薬を使うことにした。


注射器を見せると嫌がることが分かっているため亮がそっと近づき打つ。



心優 「んっ!」


葵 「大丈夫だよー。

ちょっと眠ろうね。」


それから数十分後には眠りに着くことができた心優。


そっと心優を検査台に乗せ、


さっきできなかった検査を始める。


大きな音で起きてしまわないように


耳栓とヘッドホンをつける。


そして無事に起こすことなく検査終了。


オペはうまくいっているため、


体に力が入らないのは


リハビリをやっていけば


力が入るようになるはずだ。


心優をICUに連れて行く。



そっと頭を撫でて医局へ戻る。