葵は鎮痛剤の点滴パックをすでに終わった点滴パックと交換した。
葵 「心優、気分はどうかな?」
心優 「ん、、」
葵 「目が覚めて早々で悪いんだけど、
今日は検査するね。
検査の結果でお部屋の移動どうするか決めるからね。」
そう言うとコクンと小さく頷いた。
葵 「ちょっと体温計らせてね。
これ、耳で計るタイプだから、
怖がらなくて大丈夫だよ。」
そう言って耳に体温計を当ててきた。
その体温計は驚くほど早く計ることができた。
葵 「39.8度。下がらないな。
聴診するね。」
心優 「ゃっ」
葵 「すぐだよ。大丈夫。
……うん、いいよ。」
そこに亮が入ってきた。
亮 「心優ちゃんの意識回復したって!?」
葵 「うん!した!」
そう言うと亮は心優のそばに行き、目線を合わせ、声をかける。
亮 「心優ちゃん、体の痛みどうかな?
体動かせられる?」
心優は葵をじーっと見つめるだけ。
葵 「体に力入れられないみたい。」
亮 「そっか、寝たきりだったし、オペ後だしね。
ちょっといろいろ検査したいんだけど…」
葵 「うん、心優に検査するって伝えてる」
亮 「なら、このまま検査室連れて行こうか」
葵 「そうだな。
心優?ベッド動かすね。
今から検査に行くよ。
心優はじっとしてればいいからね。」
検査室に連れて行き、まずはMRIをとる。
葵 「心優、今からここに入るんだけど、
20分くらいかかるから眠ってていいからね」
そう言って心優を検査台に移す。
心優 「いやっ!」
葵 「大丈夫だよー。
大きな音するけど、痛くないからね。」
そう言って検査を始めた。
大きな音が心優の恐怖心を増大させ、
心優はパニックを起こしてしまった。
心優 「やーーー!はぁはぁはぁはぁ。」
体を動かすことができない心優は
泣き叫ぶ。
葵 「あ、ちょっとダメそうだな。」
亮 「一旦中断しよう。」
呼吸困難を起こしてしまい、検査は中断。
すぐさま心優の元に駆け寄る葵。
葵 「心優?怖かったね。大丈夫だよ。
ちょっと検査中断ね。
ゆっくり深呼吸できるかなー?」
心優を落ち着かせるよう、
頭を撫でながら優しく声をかける。
次第に落ち着いた心優を検査台から移動ベッドに移す。
処置室に移動し次の検査。
血液検査、心電図、エコー、と様々な検査を終わらせた。
疲れきった心優だが、
目をつぶろうとはしない。
葵 「心優、眠っていいよ?」
そう言って声をかけるも、寝ない。
ずっと眠れていない状態だったから
眠いはずなのに。。。
心優 「ト、イ、レ、行き、たい」
葵 「トイレ?おしっこ?」
心優 「ん、」
葵 「今管入れてるからトイレ行かなくてもちゃんと出てるよ?」

