青空の下で

それから1時間が経った。


心優は目を覚ますことも、急変することもなく、救急車に乗せられる。


葵と亮も心優と一緒に乗り、病院に戻る。


包帯だらけの心優の体にはいくつもの管がつながっている。


病院に着くとICUに入れる。


目を離すことができないため、


必ず担当の看護師が1人は常に心優のそばにいるようにしている。


それから3日が経つが心優の意識は戻らない。


目は完全に閉じているわけではなく、


半分ほど開いている。


ほとんど寝れていない状態。


ずっと夢を見ている状態だろう。


目をさますでもなく眠るでもない心優。



亮や中島、看護師によると、


俺が心優のそばにいる時は柔らかい表情をするらしい。


それ以外は涙を流すか、


パニック状態になり、取り乱すか、


が多い。


今日も外来が終わって心優のもとに行くと


パニック状態だった。


涙を流しながら叫ぶ心優。


葵が側に行き声をかけると


落ち着く。


亮や中島曰く、安定剤の注射器を酷く恐れるそうで、なかなか安定剤を入れることが出来ないらしい。




そんな毎日が続き、気づけば2週間が経っていた。


今日は亮が抜糸をしてくれ、


包帯だらけだった心優の身体から


包帯が取られていく。


傷の治り具合はまずまずで


後は心優が早く目を覚ましてくれればいいのだが……