青空の下で

急変の対応が終わり、医局へ行く。


ちょうど亮も戻ってきたところで、


亮 「お疲れ、葵」


葵 「お疲れー」


亮 「もう朝だな。なんか今日は急変多かった」


葵 「ほんとな。


ちょっと心優の様子見てくる」



そう言って心優の病室にそっと入る。


心優 「はぁはぁ。痛い、んー」


痛がる心優に近づくと


心優 「オエッはぁはぁ」


心優はまた戻していた。


葵 「心優、どこが痛いー?」


そう聞きながら部屋の電気をつけると


真っ赤な血で心優の手が染まっている。


葵 「えっ、」


心優 「んぁっ!何これ!はぁはぁはぁ。

オエッげほげほ。

んうー!いやっ!怖いっ!」

電気をつけたことで、心優自身も自分が吐血したことが分かったようで、


葵 「心優ー大丈夫だよー!

ちょっとベッド上げるよ」


そう言ってベッドを上げる。


心優 「んぅー!怖いっ!げほげほ」


吐血が初めてな心優は軽くパニック状態。


すぐにナースコールで処置室の準備をしてもらう。


葵 「心優、大丈夫だよー!

吐き気まだあるかなー?

治ったら処置室行こうね」


心優が怖がらないように優しく声をかける。



お腹の痛みもあるのか痛い痛いと体を丸めようとする。


心優の吐き気が治ったようなので


姫抱きにして処置室に連れて行く。


葵 「大丈夫だからね、心優。

これから検査するね。」


心優を処置室のベッドに寝かせ、


怖がらせないように優しく声をかける。


心優 「グスッ怖いよー、葵っ!」


葵に手を伸ばす心優はとても不安そうな表情。


そこに中島が来てくれた。


中島 「葵先生、心優ちゃんの検査手伝いますよ」


葵 「ありがと、助かるよ。」



中島 「心優ちゃん、大丈夫だよ」


涙を流す心優に声をかけてくれる中島。


葵 「よし、じゃあはじめるよ、心優」


心優 「やだ。やりたくない。怖い。」


中島 「怖いね。でも、検査やらないともっと怖いから頑張ろう?」


中島も心優の説得をしてくれている。


葵 「今からね、このカメラを口から胃まで入れていくからね。

少し苦しくなるかもしれないけど、頑張るよー」


そう言ってカメラを口元に持っていく。


心優 「いやっ!やだ!怖い!」


葵 「大丈夫、大丈夫。

できるだけ苦しくないように早く終わらせるから。

じゃあ入れていくよ」


そう言って口にマウスピースをくわえさせ、


カメラを入れていく。


中島は心優の頭と体を固定してくれ、


優しく声をかけ続ける。



葵 「心優、ごっくんして?」


そう言うと泣きながらもカメラを飲み込んでくれた。


葵 「心優、頑張れてるよー!

えらいねー!もう少しで終わりだからね!」