そのまま心優の側で手を握る。
まだ30分くらいしか眠ってないが、
もぞもぞと動き始めた心優。
葵は吐くかもしれないと思い
胸ポケットに入れていた袋を心優の口元に持っていき、
心優を横に向かせる。
心優 「オエッゲホゲホ」
葵の勘は見事に当たり、心優は戻し始めた。
葵 「よしよし、気持ち悪かったね。
大丈夫だよ、ベッド起こすね。」
心優のベッドを起こし、楽な体勢にさせる。
葵 「落ち着いたら口ゆすごうね。」
そういいながら背中をさする。
だんだん落ち着いてきて、戻さなくなった。
葵 「じゃあこれで口ゆすいで?
ここに吐き出していいからね」
そう言って水を差し出す。
口をゆすがせて楽な体勢をとらせる。
葵 「よし、じゃあベッド倒すね」
ゆっくりとベッドを下げる。
葵 「眠れそう?」
心優 「…眠れない」
葵 「お薬使う?」
心優は首を横に降る。
葵 「じゃあ、使わないね」
そう言って、心優の目に手を被せる。
葵 「目閉じたら眠れると思うから。」
そう言ってお腹を優しくさする。
そこにそーっと看護師が入ってきた。
看 「葵先生、急変で呼び出しがあったんですけど、当直の先生今みなさん急変の対応されてて、葵先生お願いできませんか?」
葵 「あ、わかった。」
葵は心優が眠ったことを確認して、
患者の元へ向かった。

