青空の下で

朝になり、心優の病室に向かう。


熱が下がっていることを祈っていたが


残念ながらまだ高いようで、


荒い呼吸をしながら


苦しそうに眠っている。


汗もかいているようで、


服がびしょ濡れだ。


葵 「心優、心優」


心優が目を覚ました。


心優 「ふぇっ」


葵 「しんどいね。熱下がってない。

ちょっと着替えしようね」


そう言って、棚から新しい服を取り出し、


心優の服を脱がす。


お湯で温めたタオルで体を拭き、


新しく服を着せてあげる。


葵 「心優、ちょっと体温計挟むね」


そう声をかけ、体温を計る。


ピピピッと音がしてとると


39.6℃の表示。


葵 「辛いでしょ。解熱剤効いてない。」


心優 「グスッ」


葵 「泣いたらもっと辛いから、泣かないの。」


そう言いながら頭を撫でる。


葵 「ちょっと聴診器入れるね。」


そう言って服をまくる。


心優 「いやぁっ!ヒッグ」


葵 「すぐだよ。」


そう言い弱い力で必死に抵抗する心優の胸の音をきく。


昨日の夜中に発作がでたのもあり、


かなり雑音が入っている。


今にも眠ってしまいそうな心優に


水分を取らせようと、


ペットボトルの水にストローをさし、


心優の口元に持っていく。


葵 「心優、飲んで?お水。」


そう言うとゴクゴクと飲み始めた。


随分と喉が渇いていたようで、


両手でしっかりとペットボトルを掴み飲む。


その姿があまりに可愛くて、


葵もニコニコしながら見る。


葵 「たくさん水分取れて偉いね。」


心優はニコッと笑顔を見せた。


葵 「起きてるの辛いでしょ。眠っていいよ?」



そう言うとすぐに寝息を立て始めた。


相当体はしんどいのか案外嫌がらずに眠る心優。


葵は心優の腕に解熱剤の点滴をし、


病室を出た。