青空の下で

心優 「ゲホッゴホゴホッヒューヒュー」


眠っていた心優は苦しさで目が覚めた。


葵は病室にはいないようで、


心細くて苦しくて、涙が出てくる。


ナースコールを押すということすらできない。


心優 「ゲホゲホヒューゴホゲホッヒュー」


苦しくてもう意識が飛びそうになった時、


葵 「心優っ!意識飛ばしちゃだめだよ!

ゆっくり深呼吸してごらん?

大丈夫だよ。ちょっとベッド起こすよ。」


心優 「ゲホゲホッヒューあ、ゲホおいヒュー」


葵 「うん、俺だよ。喋らなくていいよ。

呼吸に集中して?」


そう言いながら服の隙間から聴診器を入れる。


心優 「ゲホゲホッく、ヒューヒューるしっ。」


葵 「苦しいね。心優ちょっと目つぶって?」


そう言って心優の瞼に手を被せた。


それと同時に左腕にチクッと痛みを感じた。


葵 「よし、頑張った。

もう楽になるからね。」


瞼に被せていた手で今度は背中をさすってくれる。


心優 「ゲホッヒューヒュー」


それから30分程経って、呼吸も落ち着いてきた。


葵 「落ち着いてきたね。もう一回聴診させて?」


そう言って服を捲る。


葵 「よし、いーよ!頑張った!」


心優 「抱っこして?」


葵 「ん、いーよ!」


そう言って抱き上げる。


心優がぎゅっと葵に抱きつくから


葵もぎゅっと心優を抱きしめる。


心優 「葵、今日帰って無かったの?」


葵 「ん?心優が心配だったから帰らずに医局で仕事してたよ」


心優 「苦しくって死んじゃうかと思ったけど、葵が来てくれた。」


葵 「そういう時はナースコールしていいんだよ?」


心優 「うん。

でも苦しい時はいつも葵が来てくれるから

スーパーマンみたいだね。」



上目遣いでそんなことを言うもんだから



葵も照れてる。


葵 「んふっ、ありがと。」


心優の背中をトントンとリズムよく叩く。


しばらくすると心優は眠りについた。


起こさないようにそっと心優をベッドに移し、


病室をでる。


葵も仮眠室で仮眠をとることに。