青空の下で

葵 「お待たせ〜」


心優 「ありがとう」



小さな声でそういう心優を



葵は微笑みながら頭を撫でた。



葵 「お粥、少しずつ食べてね」



心優 「うん」



そういいながらスプーンを渡す。



心優はほんの少し掬ったお粥を口に運ぶ。



葵 「おいしい?」



心優 「うん」


にこっと笑顔を見せながら頷く心優。


葵 「食べられそう?」



心優 「うん」



3分の1ほど食べたころ



心優 「もう、いらない」



葵 「ん、分かった。

じゃあこのお薬飲んで?」



心優は葵から飲み薬を受け取るも



じーっと薬を見つめたまま。



葵 「んふっ、飲めない?」



心優 「…の、飲めるもん!」



若干涙目になっている心優は


少しムキになって薬を袋から取り出す。


薬と水を口に含んだが


なかなか喉が動かない。


葵 「ごっくんして?苦くなっちゃうから」


そう言うとやっと飲み込んだ心優。


が、顔をしかめているから


もしかしてと思って聞いてみた。


葵 「あーんして?」


見事に薬が舌の上で残っていて溶け始めていた。


葵 「苦いね。はい、もっかい頑張って!」


そう言って水を含ませてあげる。


葵 「ほら、ごっくんして?」



心優は顔をしかめながら飲み込んだ。


葵 「今度は飲めた?」


心優 「飲めたっ」


葵 「ん、えらいね。

気持ち悪いのかない?」



心優 「大丈夫」


葵 「ん、じゃあ寝ようか。」



そう言ってベッドを横にする。



心優 「寝たくない」


葵 「大丈夫。ぐっすり眠れるまでここにいるから。」



そう言いながら心優の頭を撫でる。





10分後そろそろ眠るかなーと思ったころ


心優がもぞもぞ動き出した。



葵は吐くかもと思い心優を横に向かせ


口元に容器を持っていく。



予感的中で心優は戻し始めた。



心優 「オエッゲボッはぁはぁ」


葵 「一旦治ったら起き上がろうね」


そう言うと自分で起き上がろうとし始めた。