そういいながら聴診器をポケットから出し、
心優の側に行く。
心優 「やあ!来ないでー!ヒッグ、グスッ」
心優はイヤイヤとベッドの端に寄り小さくなる。
葵 「心優?俺のこと信用できない?
あいつらと一緒に見えるの?」
心優 「信じて、るけど、ヒッグこ、わい、のヒッグ
どう、しても、忘れ、られないヒッググズッ」
葵 「そっか。」
そう言いながら、小さく身をすくめた心優を
抱き上げた。
葵 「ごめん、直ぐ終わらせるから、、!」
そう言って少し強引に服の中に聴診器を滑り込ませる。
心優 「嫌だっ!はぁはぁはぁ、
んー!怖いっ!やめてっ!
はぁはぁはぁ!
いやあ!んー!グスっヒッグヒッグ」
葵の膝から降りようとしても
しっかりと体を固定されてるから動けない。
どれだけ嫌って訴えてもどれだけ泣いても
音が聞こえないはずなのに
聴診器を服の中で行ったり来たりさせる。
葵 「よし、もういーよ、頑張った。」
心優 「ヒッグ、はぁはぁグズッはぁはあ」
葵 「少しずつ、慣れていけるように、頑張ろうね」
心優を自分の方に向けて背中をさする。
心優は葵の胸に顔を埋めて
服をぎゅっと掴んでいる。
葵は心優が落ち着くまで、
背中をさすったり、リズムよく叩いたりした。
ぎゅっと服を握っていた手の力が抜け、
寝息を立て始めた心優。
葵はゆっくりと、起こさなおように
心優をベッドに寝かせた。
そのまま起こさないように
そっと服の中に聴診器を滑り込ませて
さっき聞き取れなかった音を聞く。