青空の下で

が、心優は不安そうに葵を見つめる。
喘息で何度も入院を経験している心優は中島のことも信頼してるはずだが、今日は様子がおかしい。


中島 「心優ちゃん、体調どう?」

中島が優しく話しかけるが、心優は突然涙を流し始めた。


中島 「え、心優ちゃん?どうした?」

いつもと違う心優の反応に中島も戸惑いを隠せない。


葵 「心優ちゃん、どうした?先生すぐ戻ってくるから、ここで、中島と待ってて?」

そう言い残し、部屋を後にした。


プルルルル

亮 「もしもし、葵?どうした?」


葵 「あ、亮、あのさ、さっき心優ちゃん起きたんだけど、酸素マスク嫌って聞かないんだ。だから、これからICUに移してパルスオキシメーター使おうかなって思ったんだけど、部屋移すの手伝ってもらってもいいかな?」


亮 「そっか。わかった。今から行く。」


亮に電話したあと、葵はICUで機械の準備を調えてから心優の病室に戻った。